水田土壌の生物的鉄酸化機構の解明に向けた
新奇微好気性鉄酸化菌に関する研究

渡邉 健史
(名古屋大学大学院 生命農学研究科 生物機構・機能科学専攻 助教)

2013年7月17日水曜日

やさしい科学技術セミナー「土を見て、触って、学んでみよう」

ご無沙汰してます。
やさしい科学技術セミナー「土を見て、触って、学んでみよう」の内容が
公開されました。
本セミナーは、土壌肥料学会中部支部の土壌教育活動事業と共同で行います。

午前中に、豊田市自然観察の森を散策し、植生と地形の関係を学んだり、
森林の土壌と湿地の土壌を観察し、色、固さ、手触り、においなどの違いを比べます。

また、午後には同じ自然観察の森から採ってきた森林土壌を使って、
いくつか簡単な実験を行います。

ー土壌動物の収集、観察ー
自作のツルグレン装置を用いて土壌動物を収集します。
白熱電球を土壌の上に設置し、照射すると、熱による乾燥を嫌う土壌動物は
下へ下へと移動し、それを補足してルーペや実体顕微鏡などで観察します。
小型のミミズ、ダニ、トビムシ、ハサミムシ、カビの菌糸、
運が良ければカニムシなんてのも発見できます。
また、土壌に落ちている笹の葉や苔などをしばらく水に付けておくことで、
クマムシも観察できます。
今回は、簡易のUSB接続デジタルマイクロスコープも用いて、
パソコン上で観察画像を撮りたいと考えてます。

ー土壌緩衝能の測定ー
森林土壌の表層の黒い土壌と少し深いところの黄色い土壌または砂を使います。
そこに、0.01N塩酸を加えながらpHの変化を調べていきます。
土壌の違いでpHの変化の仕方がどうなると思いますか?
その違いを実際に測定し、何故違うのかを考えていきます。

ー土壌微生物の呼吸活性の測定ー
同じく、森林土壌の表層の黒い土壌と少し深いところの黄色い土壌または砂を使って、
土壌微生物が活動していること(土壌から出てくるCO2を)を、
フェノールフタレイン指示薬を用いて検出します。
土壌の違いで、呼吸活性はどう違うのか、
グルコースのような微生物のえさを加えるとどうなるのかを見ていきます。

多くの方は、普段、土壌についてあまり深く考えることはないと思います。
この機会に少しでも触れて、土壌の世界を覗いてもらえればと思ってます。

土壌を用いた実験の詳しいことは、ここからも無料でダウンロードできます。
夏休みの自由研究にも利用できるかもしれませんね。
ぜひご覧下さい。



2 件のコメント:

  1. 渡邉先生、Japan Prizeの中原です。お疲れ様です。
    セミナーの概要が良くまとまっていてたいへん参考になります。当日は、高校生の皆さんが対象ですが、個人的に興味のある分野なので、生徒さん以上に集中力を傾けてお話を伺わせて頂きます。
    また、8月6日には、当財団の小倉と一緒に事前の打ち合わせに訪問させて頂きますのでよろしくお願い申し上げます。

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    1. 中原様

      コメントありがとうございました。
      参加者に興味を持ってもらえるようがんばります。
      当日、もし一緒に森を散策されるなら、まだまだ暑いですので、動きやすい服装、暑さ対策など、しっかりとお願いしますね。

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